2017年05月31日

映画

●無限の住人
三池さんって、描写ばかりで肝心なところを演出していないと思う。
日本映画は今後の興行もマンガ原作ばかりで大変げんなりです。

●シモンの空
題材もタッチもダルデンヌっぽいけど、社会背景の呈示にとらわれずひたすら内側をゆく。
そりをひく二人を軸に動くロングショットに新鮮な驚きがある。

●ラッキー・ガイ
シンチーのベストはこれか「喜劇王」かで迷うくらい良かった。
スーチーが爆裂な可愛さ。
ラスト、サミーチェンが人ごみから踊りながら登場するところは最高!このばかばかしい大団円を成立させるためにはシンチーが彼女に嫌われる必要があるので、そこからディスコや服を破いてしまうという過去のトラウマの発想がでてくるわけだ。

●0061/北京より愛をこめて?
暗殺者が暗殺できないというギャグにおおいに笑い転ける。だがそれにもまして、アクションシーンにおけるジョニー・トーばりのキレキレの演出に驚く。ショッピングモールのあのシーンだ。強盗団の乗り込んだエレベーターの扉が閉じてゆくその一瞬のあいだに、シンチーの投じたナイフが幾本も宙を横切り、観葉植物の葉を揺らし、暴発した銃が扉の向こうで激しく火花を撒き散らす。階下で扉が開いたときには、悪党は皆くたばっている。こうゆうのもお手の物なんだね。すごい

●県庁の星
柴崎コウが傘を閉じて顔を見せる出のショットから、映画を感じさせてくれる。
そもそもなぜあのような断崖に福祉施設を建てるのか?それはもちろんマクガフィンなので無意味だが、西谷弘の頭には劇場映画一本目ということで「恐怖のメロディ」があったにちがいないはず。「昼顔」がまちきれません。
【関連する記事】
posted by 三十九夜 at 17:36| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月23日

映画

●夜に生きる
ベストテン入り。
ベン・アフレックがフロリダに向かうまで、つまり、映画が開始するまでがやや長く、そのぶん120分を微妙に越しているのだろうと思う。回想されるよりはるかにましだが。マイケル・マンの「アリ」のように編集しちまってもいいのではないだろうか。
ベン・アフレックが写真を切り札にして、人の運命を動かしてしまうというのが面白い。
オープニングがトリュフォーの「緑色の部屋」に似ている。

●インサイド・ヘッド
先日「ファインディング・ニモ」に感動して以来、ピクサーを見ている。
これは面白かったけど、らしくない気もする。
アイデアが勝ちすぎているからか、心から好きではない。

●カーズ
ジョン・ラセターはハートがある。
田舎町でポール・ニューマンの車を中心にして裁判が開かれるあたりから「アメリカ映画」の偉大なる庇護力に一気に包み込まれ、たびたび泣きかける。
ピストンカップを争う車が三台なのは、まだ、一流(キング)でも二流(チックヒックス)でもないマックイーンのレーサーとしての成長を占うためのマクガフィンであり、よって、マックイーンがゴール直前においてキングの背中を押しに戻る終盤のシーンは、助け合いなどという感傷的な領域に留まらず、マックイーンのカラダにたいし先人たちへの敬意が自ずと叩き込まれた、レーサーとして成長する瞬間が見事に焼き付けられているのである。
二流がまんまと優勝する。そういった出来事は現実にもよく起こる。

●市民ケーン
アテネフランセにて。
四回目くらいだが今までで一番良い市民ケーンだった。
この映画にたいする悪しき考察、解説など、これから映画を見るものにたいする先入観を助長させるすべてのテキストを人類は一度葬り去るべきだ。

●フォルスタッフ/真夜中の鐘
傑作。シェイクスピアだが、苦い青春映画である。
カメラがときに躍動的にフォルスタッフの心の若さと連動し、またときにしょんぼり姿と一致する。
オーソン・ウェルズの図体が反則的なまでに映画だ。
ジャンヌ・モローはあんなに薄汚れさせても一発でジャンヌ・モローだとわかるのだなあ。
posted by 三十九夜 at 05:26| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

映画

●あの彼らの出会い。再見。
「彼ら」の見た目が、人間が語るような神々の姿でなく、現代的な洋服なのが面白い。
観念としてでなく、実存としてより捉えることができる。
とはいえ、地上には人間の姿をして降りてこられるのだから真っ当な演出だ。
ヘシオドスや猟師とはやはりどこか違う佇まいではあるが。
せせらぎや、鳥のさえずりなど音が素晴らしい。
イタリア語の美しさがわかれば、もっと楽しめるのだろう。

●アスク・ミー・エニシング 彼女の告白
インディーズ系の軽快な語り口調が気持ち良い。
親に口答えするブリット・ロバートソンを情けない下着姿で切り返したりと、くすくす笑える。
なぜああいったユーモアはメジャーでは消えてしまうのだろう。
ブリット・ロバートソンは「トゥモロー・ランド」でジョージ・クルーニーの屋敷にしつこく訪問する姿が目に焼き付いているが、図々しさに嫌味がなくて良い。漫画っぽい人である。

●ウルヴァリン/X-MEN ZERO
予習のつもりだったが、べつに見る必要はなかった。
「許されざる者」でいえばオープニングの「うら若き娘クローディアは母親の意に背きウィリアム・マニーと結婚した・・・云々」という、余韻の部分を丁寧に映像化したようなもの。
情報としての生い立ちしかないので、カナダのシーンから始めても十分。
キャラクターの出し入れなどパズルのようにやっている感じがまた空しい。
posted by 三十九夜 at 15:46| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ぼやき

この前の月曜日に、思いを寄せる人とささやかな食事をした。
久しぶりに会う彼女の声や振る舞いがどこをとっても感動的に思え、
私はその一つ一つを、全身の目と耳を使って汲み尽くそうとせずにいられなかった。
趣味のこと、生活のこと、共通の知人のこと、思いつくままに話した。
海の上で風を読み、帆の向きを変えるようにして話したのだ。
彼女の方は、いったいどう感じていたのだろう。
posted by 三十九夜 at 14:46| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。